教育

初期研修プログラム

皮膚科初期研修プログラム

群馬大学医学部附属病院皮膚科では、群馬大学医学部附属病院臨床研修センターのプログラムにのっとり、初期研修医の受け入れを行なっています。2週間の超短期研修から、数ヶ月の研修まで、期間に応じて対応しますが、皮疹の見方から診断、治療に至る皮膚科としての基本的な技術の習得のためには2ヶ月以上の研修が望ましいと考えています。

週間スケジュール

午前 外来診療 or
病棟処置
外来診療 or
病棟処置
手術 or
外来診療
外来診療 外来診療 or
病棟処置
午後 病棟診療 組織カンファレンス、
病棟医長回診
手術 or
病棟診療
外来教授診察、
病棟教授回診
病棟診療

研修内容・到達目標

厚生労働省が掲げる「臨床研修の到達目標」の中で、皮膚科研修医において経験・習得可能な項目は以下の通りです。

皮膚科で経験可能な項目一覧

A
経験すべき診察法・検査・手技
  • (1) 医療面接(3項目中3項目経験可能)
    1)
    医療面接におけるコミュニケーションの持つ意義を理解し、コミュニケーションスキルを身に付け、患者の解釈モデル、受診動機、受療行動を把握できる。
    2)
    患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。
    3)
    患者・家族への適切な指示、指導ができる。

  • (2) 基本的な身体診察(9項目中1項目経験可能)
    1)
    全身の観察(バイタルサインと精神状態の把握、皮膚や表在リンパ節の診察を含む)ができ、記載できる。

  • (3) 基本的な臨床検査(20項目中15項目経験可能)
    1)
    一般尿検査(尿沈渣顕微鏡検査を含む)
    2)
    便検査(潜血、虫卵)
    3)
    血算・白血球分画
    6)
    動脈血ガス分析
    7)
    血液生化学的検査・簡易検査(血糖、電解質、尿素窒素など)
    8)
    血液免疫血清学的検査(免疫細胞検査、アレルギー検査を含む)
    9)
    細菌学的検査・薬剤感受性検査・検体の採取(痰、尿、血液など)・簡単な細菌的検査(グラム染色など)
    10)
    肺機能検査・スパイロメトリー
    12)
    細胞診・病理組織検査
    14)
    超音波検査
    15)
    単純X線検査
    17)
    X線CT検査
    18)
    MRI検査
    19)
    核医学検査
    20)
    神経生理学的検査

  • (4) 基本的手技(19項目中11項目経験可能)
    4)
    圧迫止血法を実施できる。
    5)
    包帯法を実施できる。
    6)
    注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保、中心静脈確保)を実施できる。
    7)
    採血法(静脈血、動脈血)を実施できる。
    10)
    導尿法を実施できる。
    11)
    ドレーン・チューブ類の管理ができる。
    13)
    局所麻酔法を実施できる。
    14)
    創部消毒とガーゼ交換を実施できる。
    15)
    簡単な切開・排膿を実施できる。
    16)
    皮膚縫合法を実施できる。
    17)
    軽度の外傷・熱傷の処置を実施できる。

  • (5) 基本的治療法(4項目中4項目経験可能)
    1)
    療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄、環境整備を含む)ができる。
    2)
    薬物の作用、副作用、相互作用について理解し、薬物治療(抗菌薬、副腎皮質ステロイド薬、解熱薬、麻薬、血液製剤を含む)ができる。
    3)
    基本的な輸液ができる。
    4)
    基本的な輸液ができる。

  • (6) 医療記録法(5項目中4項目経験可能)
    1)
    診療録(退院時サマリーを含む)を POS(Problem Oriented System)に従って記載し管理できる。
    2)
    処方箋、指示箋を作成し、管理できる。
    3)
    診断書、死亡診断書、死体検案書その他の証明書を作成し、管理できる。
    5)
    紹介状と、紹介状への返信を作成でき、それを管理できる。

  • (7) 診療計画(4項目中4項目経験可能)
    1)
    診療計画(診断、治療、患者・家族への説明を含む)を作成できる。
    2)
    診療ガイドラインやクリティカルパスを理解し活用できる。
    3)
    入退院の適応を判断できる(デイサージャリー症例を含む)。
    4)
    QOL(Quality of Life)を考慮にいれた総合的な管理計画(リハビリテーション、社会復帰、在宅医療、介護を含む)へ参画する。

B
経験すべき症状・病態・疾患
  • (1) 頻度の高い症状(35項目中10項目経験可能)
    1)
    全身倦怠感
    2)
    不眠
    4)
    体重減少、体重増加
    5)
    浮腫
    6)
    リンパ節腫脹
    7)
    発疹
    9)
    発熱
    29)
    関節痛
    30)
    歩行障害
    31)
    四肢のしびれ

  • (2) 緊急を要する症状・病態(17項目中4項目経験可能)
    2)
    ショック
    12)
    急性感染症
    13)
    外傷
    16)
    熱傷

  • (3) 経験が求められる疾患・病態(19項目が経験可能)
    ※全疾患(88項目)のうち、70%以上を経験することが望ましい。
    1)
    血液・造血器・リンパ網内系疾患
    • [2] 悪性リンパ腫
    • [4] 出血傾向・紫斑病
    3)
    皮膚系疾患
    • [1] 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎)
    • [2] 蕁麻疹
    • [3] 薬疹
    • [4] 皮膚感染症
    5)
    循環器系疾患
    • [7] 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫)
    8)
    腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)疾患
    • [3] 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症)
    14)
    感染症
    • [1] ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、ヘルペス、流行性耳下腺炎)
    • [2] 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA、A群レンサ球菌、クラミジア)
    • [3] 結核
    • [4] 真菌感染症(カンジダ症)
    • [5] 性感染症
    15)
    免疫・アレルギー疾患
    • [1] 全身性エリテマトーデスとその合併症
    • [3] アレルギー性疾患
    16)
    物理・化学的因子による疾患
    • [2] アナフィラキシー
    • [3] 環境要因による疾患(熱中症、寒冷による傷害)
    • [4] 熱傷
    18)
    加齢と老化
    • [2] 老年症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡)

指導医

専門医名 専門医 専門領域
石川 治 教授 皮膚科専門医 膠原病(特に全身性強皮症)、創傷治癒、結合組織代謝、老化
天野 博雄 講師 皮膚科専門医 アレルギー(アトピー性皮膚炎)
山中 正義 講師 皮膚科専門医 膠原病、結合組織代謝
清水 晶 講師 皮膚科専門医 ウイルス、脱毛症
茂木 精一郎 講師 皮膚科専門医 膠原病、創傷治癒
安田 正人 部内講師 皮膚科専門医 乾癬・角化症、皮膚腫瘍

※なお、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の取得のためには、日本皮膚科学会認定専門医研修施設において,5年以上皮膚科の臨床研修を行う必要がありますが、群馬大学皮膚科に入会し、日本皮膚科学会への入会手続きを完了した上で、初期研修を行うことにより、2年間の初期研修期間が専門医受験資格に必要な研修期間の一部として算定されます。

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