> 医学系研究科皮膚科学 | 群馬大学大学院
教員紹介

研究室紹介 - 茂木グループ

茂木グループ

研究メンバー  LABORATORY MEMBERS

茂木 精一郎(グループ責任者)
山田 和哉
石渕 裕久
土岐 清香
上原 顕仁
内山 明彦 (NIH留学中)
関口 明子
藤原 千紗子
山崎 咲保里
中村 英玄 (群馬大学形成外科)
Buddhini Perera
Hritu Baral
Syahla Nisaa Amalia
荻野 幸子
細井 真里
鳥居 良子

研究テーマ

全身性強皮症の病態(皮膚線維化、末梢血管障害)の解明と治療法への応用


群馬大学皮膚科では、強皮症専門外来にて数多くの患者を診察しており、末梢循環障害、難治性皮膚潰瘍、皮膚硬化に対する治療を積極的に行っています。また、他科と連携して様々な合併症に対する治療も行っています。厚生労働省強皮症調査研究にも従事しており、強皮症の病態を解明することを目標に臨床研究および基礎研究を行っています。

 基礎研究では、培養線維芽細胞や全身性強皮症モデルマウスを用いて、皮膚線維化、末梢血管障害の発症するメカニズムの解明や治療への応用を目指しています。

最近、我々は、寒冷刺激が強皮症の皮膚線維化や血管障害に関与することや、その機序について新たな知見を得ました (Scientific Reports 2016)。

また、脂肪細胞由来因子と皮膚線維化との関連についても興味を持って解析を行っています。その他にもいくつかのテーマで強皮症のメカニズムの解明を目指して研究を行っています。

 臨床研究では、群馬大学臨床試験部との共同研究によって、全身性強皮症の血管障害(レイノー現象)に対する新たな治療法(ボツリヌス毒素)の実用化を目指した研究を行っています。

http://www.gunma-u.ac.jp/information/7806


http://www.med.gunma-u.ac.jp/newsrelease/4482.html


2016年12月より当院にて医師主導治験としてランダム化二重盲検試験を開始しています。

http://ciru.dept.showa.gunma-u.ac.jp/information/pdf/bosyu201612.pdf


また、消化器・肝臓内科、呼吸器内科、循環器内科、腎臓・リウマチ内科、整形外科、核医学科など様々な専門科にご協力いただき合併症の病態解明と新たな治療法の開発を目指しています。

医工連携によって、群馬大学理工学部の山越芳樹先生と株式会社アドテックスと連携し末梢循環障害の新たな評価装置の開発を行っています(国際特許PCT出願中)。


参考文献: 

  • Motegi S, et al. Efficacy of Botulinum Toxin B Injection for Raynaud's Phenomenon and Digital Ulcers in Patients with Systemic Sclerosis. Acta Dermato-Venereologica 2017 in press.
  • Motegi S, et al. Beneficial effect of botulinum toxin A on Raynaud’s phenomenon in Japanese patients with systemic sclerosis: a prospective, case series study. Journal of Dermatology. 2016; 43: 56-62.
  • Uehara A, et al. Mechanistic insight into the norepinephrine-induced fibrosis in systemic sclerosis. Scientific Reports 2016; 6: 34012.
  • 茂木精一郎全身性強皮症の診断から治療まで Derma 2016; 250: 1-15.
  • 茂木精一郎 全身性強皮症とその鑑別疾患 総説 全身性強皮症の血管病変. J Visual Dermatology 2016; 15: 32-36.
  • Motegi S. Endothelin. Systemic Sclerosis: Basic and Translational Research. 2016:155-171.
  • Motegi S, et al. Experimental Dermatology, 2014; 23: 664-9.
  • Yamakoshi Y, Motegi S, Ishikawa O. Evaluation of peripheral blood circulation disorder in scleroderma patients using an optical sensor with a pressurization mechanism. PloS one 11(8) e0159611.

難治性皮膚潰瘍(褥瘡、糖尿病性潰瘍)の病態と新たな治療法の開発

我々はこれまでに皮膚創傷治癒について基礎、臨床研究を行っています。最近、マウスを用いて褥瘡(床ずれ)の発症初期(急性期褥瘡)における病態を解明し、新たな治療法の可能性を見出しました。また、糖尿病による皮膚潰瘍が難治である原因解明と新たな治療法を目指した基礎、臨床研究を進めています (Journal of Dermatological Science 2017)。特に間葉系幹細胞に着目し、その制御機構や治療への応用を目指しています。


参考文献: 

  • Motegi S, Ishikawa O. Mesenchymal stem cells: The roles and functions in cutaneous wound healing and tumor growth. Journal of Dermatological Science 2017; 86: 83-9.
  • Uchiyama A, et al. Journal of Dermatological Science, 2017 in press.
  • Uchiyama A, et al. Experimental Dermatology, 2016; 25: 678-83.
  • Uchiyama A, et al. Journal of Investigative Dermatology, 2015; 135: 1157-65.
  • Uchiyama A, et al. Scientific Reports, 2015, 13; 5: 9072.
  • Uchiyama A, et al. American Journal of Pathology, 2014, 184: 1981-90.


悪性黒色腫の病態解明と新しい治療法の開発

我々はこれまでに、悪性黒色腫の転移や血管新生の制御について研究を継続しています。特に2つの分子(SHPS-1とMFG-E8)に着目し、その制御機構を明らかにしつつあります。これらの分子の遺伝子欠損マウスや抗体、変異蛋白質などを用いてさらなる病態解明に挑み、治療への応用を目指します。最近、間葉系幹細胞と悪性黒色腫との関連性についての新たな知見を得ました(Cancer Research 2016)。 

http://www.gunma-u.ac.jp/information/16246


参考文献: 

  • Yamada K, Uchiyama A et al. Cancer Research 2016; 76(14):4283-92.
  • Motegi S. et al. Arteriosclerosis Thrombosis and Vascular Biology, 2011; 31: 2653-2664.
  • Motegi S. et al. Arteriosclerosis Thrombosis and Vascular Biology, 2011; 31: 2024-2034.
  • Motegi S. et al. The EMBO Journal 2003; 22: 2634-2644.

遺伝性皮膚疾患の遺伝子検索と病態解明

 遺伝性皮膚疾患の遺伝子検索による診断と、原因遺伝子によって生じる病態の解明を目指しています。「早老症」の厚生労働省研究班に所属し、病態解明と新規治療法開発に取り組んでいます。


参考文献: 

  • Motegi S, et al. Experimental Dermatology 2016; 25 Suppl 3: 20-27.
  • Motegi S. et al. Acta Dermato-Venereologica 2015; 95: 978-84.
  • Motegi S. et al. Journal of Dermatology, 2014; 41: 1047-52.
  • Yokoyama Y, et al. Biochemical and Biophysical Research Communications 2012; 425: 353-6.

グループのメンバーの受賞

内山 明彦

  • 17ガルデルマ賞
  • 18回(平成26年)北関東医学会奨励賞
  • 2014 SID/JSID Young Fellow Collegiality Awards
  • 60回北関東医学会総会 優秀発表賞


上原 顕仁

  • 平成29年度加齢皮膚医学研究基金(ロート賞)
  • 平成29年度日本皮膚科学会基礎医学研究費(資生堂寄付)
  • 第21回(平成29年)北関東医学会奨励賞


Buddhini Perera

  • 17回(2016年)リディアオリリー記念ピアス皮膚科学振興財団「小川直秀奨学金」


藤原千紗子

  • 2017 SID/JSID Young Fellow Collegiality Awards
  • 2017年きさらぎ応募賞


関口 明子


  • 第41回日本小児皮膚科学会学術大会  優秀口演賞 
  • 63回北関東医学会総会 優秀発表賞
  • 第81回日本皮膚科学会東部支部学会賞 

岸 史子


  • 第116回日本皮膚科学会総会  優秀一般演題賞 


 

グループの特徴

日常診療で出会った症例の一つ一つを大事にして、臨床の中で感じた疑問点や問題を解明したいという思いをもって研究を行っています。

 全身性強皮症や悪性黒色腫などの難治性皮膚疾患の病態解明、新規治療法の開発を目指しています。また、褥瘡や糖尿病性潰瘍などの難治性皮膚潰瘍の病態、治療法の開発や、遺伝性皮膚疾患の遺伝子検索、病態解明にも取り組んでいます。最先端の研究を行っている国内外の研究室とも連携し研究しています。今年度は新たに2名の大学院生を迎えることができました。気持ちを新たにして、一丸となって目標に向かって励んでいきたいと思います。

 我々の研究グループでは生化学、分子生物学の基礎や手法を習得することができ、マウスを用いた生体内実験、さらに臨床応用を目指して、ヒトの検体を用いた研究も行っています。研究で得られた成果を臨床に応用することを目指しており、臨床研究も並行して行っています。学部生の方や修士課程および博士課程の大学院生として一緒に研究したい方、私どもの研究内容に興味を持たれた方はぜひご連絡ください。(smotegiアットマークgunma-u.ac.jp)

共同研究者

  • 的崎 尚(神戸大学生化学・分子生物学講座シグナル統合学分野)
  • 大西 浩史(群馬大学大学院保健学研究科 生体情報検査科学講座)
  • Mark C Udey (米国国立衛生研究所 (NIH) 皮膚科学)
  • 山越 芳樹(群馬大学理工学部・電子情報理工学科)
  • 奥西 勝秀 (生体調節研究所・遺伝生化学分野)
  • 岩脇 隆夫(金沢医科大学総合医科学研究所細胞医学研究分野)

PAGE TOP