> 医学系研究科皮膚科学 | 群馬大学大学院
教員紹介

研究室紹介 - 安田グループ

安田グループ

研究メンバー  LABORATORY MEMBERS

安田 正人 (グループ責任者・講師)
森本 奈緒子

研究テーマ

表皮角化機構・角化症の研究

   部位特異的表皮角化機構の解明

 皮膚の最外層に位置する表皮は、体の各部位に合わせ、その生化学的特性や組織学的構造を大きく変化させています。 例えば、手の平・足の裏(掌蹠)は厚い表皮有棘層と角層を持つことで大きな荷重や外力に耐えうる構造をとっているわけです。 これらの部位特異的な表皮構造の違いについて解析しています。


◇   部位特異的表皮真皮相互作用の解析

 掌蹠や口腔粘膜など部位によって異なる表皮構造が真皮線維芽細胞から分泌される因子によって制御されていることが明らかになっています。 真皮線維芽細胞から部位特異的に発現する因子を同定し、その表皮角化細胞との相互作用について解析を進めています。


◇   角化症の病態解明 

 乾癬、ダリエ病、掌蹠角化症など表皮に異常を生じるたくさんの疾患があり、その病態は少しずつ明らかになってきていますが、治療に結びついているものは多くありません。角化症病変部の表皮細胞における遺伝子発現を解析することで、病変部特異的な変化を明らかにし、治療への応用を目指しています。


皮膚悪性腫瘍の研究

   有棘細胞癌と周囲微小環境の相互作用

 有棘細胞癌は表皮角化細胞への分化を示す皮膚癌であり、皮膚悪性腫瘍の中では基底細胞癌に次いで2番目に多く、発生します。 癌組織の維持のためには癌周囲の間質や血管などの環境が非常に重要ですが、有棘細胞癌においてその主要な構成細胞の1つが真皮線維芽細胞です。 線維芽細胞から分泌され、有棘細胞癌の維持に関与する因子を同定することで、治療への応用を目指しています。


◇   リンパ節転移もしくは遠隔転移をきたした根治切除不能な悪性黒色腫に対するニボルマブと放射線療法併用の安全性と有効性に関する研究


◇   悪性黒色腫における各種増殖因子の発現と予後との相関の解析(琉球大学、京都大学)


◇   隆起性皮膚線維肉腫の遺伝子変異と病態の解明(琉球大学)

   Nakamura I, Takahashi K, Yasuda M, Okada E, Ishikawa O, Uezato H.  

   A novel chromosomal translocation causing COL1A2 to PDGFB gene fusion in dermatofibrosarcoma protuberans: PDGF expression as a new DFSP diagnostic tool. JAMA Dermatol 151(12):1330-1337, 2015 

その他の研究

◇   ロドデノール配合薬用化粧品による白斑症状の原因究明・再発防止に係る研究(大阪大学、山形大学、岡山大学)

研究協力

  • 琉球大学皮膚科
  • 京都大学皮膚科

グループの特徴

 主に表皮角化細胞、そして、表皮角化細胞から生じる角化症や皮膚有棘細胞癌についての研究を進めています。 当科は元々強皮症やケロイドなど真皮線維芽細胞が病変の主座である疾患についての研究を行なってきていたため、それを発展させ、表皮角化細胞や有棘細胞癌と真皮線維芽細胞との相互作用について解析しています。 線維芽細胞は体の様々な部位によって、異なった特徴を持つため、その違いについて検討することで部位毎の表皮への影響を明らかにできると考えています。 また、琉球大学や京都大学皮膚科と共同し、様々な皮膚悪性腫瘍の病態解明のための研究も行なっています。


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