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教室紹介

医師ワークライフ支援プログラム

医師ワークライフ支援で大学病院勤務に復帰した医師

栗山 裕子 (平成22年卒)+
第2子出産後に復帰

私は4年目のシニアレジデントで昨年11月に第2子を出産し、この4月から女性医師支援プログラムを利用し働いています。4月は週12時間、5月からは週24時間勤務しており、今後子供の成長を見ながら更に勤務時間を増やしていき、キャリアアップを目指したいと思っています。一概に「子育てをしながら働く」といっても、家庭によってパートナー、両親、シッターさんのサポートの有無、仕事と子育てのバランスの取り方に対する考え方や価値観は様々です。当科では医会長はじめ、子育ての先輩でもある上級医の女性医師がいつでも相談に乗ってくれそれぞれのケースに応じて復帰時期、勤務形態や勤務時間を考慮してくれます。
私は初期臨床研修中に第1子を出産し、2年目の初期臨床研修中に皮膚科に興味を持ち、尊敬できる上級医との出会いが決めてとなり皮膚科への入会を決断しました。大学の皮膚科の研修は、外来で上級医と初診の方を診たり、入院患者をチームで担当しながら多くの症例を経験し丁寧にご指導いただきながら勉強しています。医師として、母としてどちらも十分にはできず、周りの援助を受けながら、多大なご迷惑をお掛けしながらの生活に申し訳なく、心苦しく思うことも多々あります。それも十分承知した上で、私にできることは理解ある職場に恵まれたことに感謝し、同じ時期に両方できる有り難さを感じながら患者さんにも医局にも貢献できる臨床医を目指して奮闘することだと思っています。
興味のある方は是非皮膚科に一度見学に来て入会を検討してみてはいかがでしょうか。女性医師が働き続けやすい制度や理解があるのはもちろん、男性は非常に重宝され、活躍できるチャンスが多いはずです。

須藤 麻梨子(平成16年卒)+
夫の2年の留学のため休会し、その間に子供を二人出産しました。二人目の育休のため休会期間を少し延長していただき、2年半のブランクを経て仕事復帰しました。私は研修必修化初年度の学年です。学生の頃から、仕事と育児の両立に不安を抱いていましたが、制度が大幅に変わったことにより先輩方とはまた違った状況に立たされることになりました。さらに皮膚科では女性医師の占める割合が増え、それまでママさん医師は大学院生か外病院勤務であることがほとんどだったものが、大学病棟勤務を担うようになりました。その変化があったのが、自分が休会している期間中でした。そもそも子育てしながら仕事をするということ自体が想像つかない上に、いきなり二人子育ての状態でスタートです。さらにさらに、大学病棟で時短勤務をするというのもどんな感じか想像がつきません。
もともと私は仕事が苦手です。人並みの仕事をするのに人より時間がかかります。時短勤務で、果たして仕事が回るのか。仕事再開前は、いろんな不安が頭の中をぐるぐるまわりました。
病棟復帰から4ヶ月が経過した今、結果は、同僚の先生方の多大なるご協力とご理解によりなんとかなっているという状況です。

そして、このような経験をしてわかったことがひとつ。これから出産・育児を控えている女性医師にとって大切なことは、「先輩ママさん医師が現在どうやって働いているか」ではなく、「どうしたら個々人が無理な負担なく働けるかを考えてもらえるか」ということです。それぞれに置かれた状況は異なります。皮膚科ではその状況に合わせて勤務の選択肢を考えてもらえます。私は時短勤務という制限のある働き方でありながら、もともと勉強中であった皮膚外科の勉強を続けさせてもらっています。

これからも子供の成長とともに自分の生活も変化していくと思いますが、仕事も育児も精一杯やって、どちらも大切にしていきたいと思います。

高橋 亜由美 (平成5年卒)+

今年の4月から女性医師支援枠の非常勤医師として病棟に勤務しています。平成5年卒ですので、19年医師として働いていることになります。皮膚外科の分野に興味があり、出産までは病棟に長く勤務し主に手術、皮膚腫瘍の患者を担当してきましたが、出産1年後より約9年間、関連病院に勤務して、仕事3割、育児7割くらいでやってきました。長い間、育児高比重の二股でやってきましたので、大学病院に戻るなど無理無理とんでもございません、と思っていましたが・・・。

全身麻酔の手術、植皮や皮弁、リンパ節廓清など、遠く10年近くも前の経験です。こんな浦島太郎で大丈夫なのか?? 「手術も自転車と同じです。一度乗れたら体が覚えていて何年たっても出来るものです!」との後輩の言葉に励まされ(本当か!本当に大丈夫と思っているのか!)、戻ってきてしまいました。

実際勤めてみると病棟に優秀な先生方がそろっているおかげで、( 周りに多大な迷惑をかけながらも) 定時に帰宅できますし、今まで一人で勤務していたので何事も相談できる先生方がいて、なんとも心強い。慣れない電子カルテや病院のシステムに右往左往しながらも、充実した日々を過ごしております。

今までの医師生活を振り返ると、入局後、出産までは大学病院に勤務、臨床にどっぷりつかって、尊敬する優秀な先輩方に鍛えていただき、出産後は育児に比重を置きながら細々と医師を続けることができ、さらに子供に手がかからなくなった今は、仕事の比重を増やしながら働くことができ、女性医師が働きやすいようにシステムを作り上げて下さった先輩方に本当に感謝しています。 今後、どのような立場で働いていくことになるかわかりませんが、その時その時の立ち位置で納得できるような仕事をしていければいいなと考えています。

森本 奈緒子 (平成13年卒)+
私は今年の4月から女性医師支援枠の非常勤医師として、大学病院に勤務しています。我が家では、子供達がちょうど今年の4月から小学生になり、少し手が離れたため、このタイミングに、大学病院に復帰してみることにしました。勤務時間に関しては、いろいろ考えましたが、今のところ大学でも時短勤務で皮膚科の外来を中心に働かせていただいております。

働き始めて半年ほどがたちましたが、一般病院では経験できない症例や、治療などを見せていただき、たくさんのことを勉強させていただいております。

復帰をきめるまではいろいろな不安もありとても迷いましたが、多くの心強い先輩や後輩に支えていただき、今では復帰してとても良かったと思っています。

まだまだ、毎日の業務におわれ、目の前の仕事をこなすのが精一杯ですが、いつも職場の方々や、家族に支えられ、時短勤務でありながらも最前線の医療に触れられる環境にいられることに感謝し、少しでも多くの皆さんのお役に立てるような医師になれるよう、日々研鑽していきたいと思っております。

周東 朋子 (平成14年卒)+

男性3人女性8人(内ママ5人)が、研修医をのぞく今年度の群馬大学皮膚科病棟医師数です。年々皮膚科医会での女医数は増加し、それに伴いママ医師も増えています。これまでは、ママ医師は時間の融通が利く大学院や外病院に在籍することがほとんどでしたが、今年4月より複数のママ医師が大学病院での病棟勤務を行うことになりました。

病棟にいるママ医師は、全員女性医師支援を利用しています。平日は週に1-2回の時短勤務、土日休み、当直なしという勤務形態です。勤務人員の半数がフルタイムで働けないママ医師でも何とか病棟業務が回っているのは、病棟医長を筆頭に他の医師の協力と理解によるところが大きく、非常に感謝しております。

仕事内容はやはり大学病院ですので急患や重症例も多くハードですが、とても勉強になります。学年は11年目になりましたが、産休や育休のブランクもあり、先輩医師はもちろん同期や後輩医師にくらべて自分の知識や技量の不足を痛感する毎日です。

子供の発熱時や、疲れて帰宅しても大量の家事が待ち受けていたり、仕事を続けることにつらさを感じるときもありますが、子育てと仕事の両立は自分で選んだ道ですし、せっかく周囲に支えられて大学病棟勤務の機会を頂いたので、自分にできる範囲で頑張って働こうと思います。

群馬大学皮膚科医会は、出産後も常勤で仕事を続けている女医がほとんどです。ママ医師といっても、個人により事情は様々ですが、それぞれの事情を加味し、勤務可能な病院に配属してもらえるのが大きな要因と考えます。

研修医の先生方で、自分の専門を何にするか、或いは大学の医会に入会するか迷っていらっしゃる方も多いと思いますが、是非群馬大学皮膚科医会への入会を検討してみてください。女性に優しいのはもちろん、男性は非常に重宝され、大きな仕事を任せられるチャンスが多いはずです。

周囲のスタッフ、家族に支えられて、子育てしながら働き続けられることに感謝し今後も精進していこうと思います。

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